双子が産まれた夜、個室に移りました。
当直の先生が病室にいらっしゃり、産まれてから72時間は脳内出血など命に関わる事があるので私達も最善を尽くしますと言って下さいました。
私は搾乳してNICUに届ける事しか出来ることがなかったので、きっちり3時間おきに搾乳していました。軌道に乗るまで助産師さんが夜中もサポートして下さり、本当に心強かったです。
帝王切開後の傷口が痛くて寝返りも打てず、しばらくは寝たきり状態でした。
出産時の出血量が多く、鉄剤を処方されましたが貧血気味でふらふらしていました。
ぺたんこになったお腹を見て喪失感に襲われると同時に、他の病室から聞こえてくる赤ちゃんの泣き声を聞いて羨ましく思ったりしました。
なぜ私の元には赤ちゃんがいないのだろう、私は本当に出産したのだろうかとなかなか実感が湧きませんでした。
出産翌日にNICUに車椅子を看護師さんに押して頂いて行きました。初めて触れる我が子の背中は小さくて、温かくて、愛おしい気持ちでいっぱいになりました。
不思議と小さく産んでしまって申し訳ないという気持ちにはならず、「ママが大きく育ててあげるから絶対大丈夫❗️」という根拠のない自信がありました😅笑
母乳を含ませたティッシュを枕元に置いてあげると安心するとのことで毎回置いてあげました。間接的な母子のスキンシップなのでしょうね。
でも、入院中に見たNHKの夕方のニュース番組で、26週で産まれた男の子とお母さんが出ていました。その子は出産時の事故で脳性麻痺になり、成人になった今も車椅子生活をされているとのこと。
数年前にお母様が乳癌を患った際に、その息子さんがあまり言葉は話せないながらも優しく気遣ってくれて「今まで私が息子を支えていると思っていたけれど、私の方が支えられていると気づきました。」というお話をされていました。
それを見たら、今まで張り詰めていたものが弾けたように泣き崩れてしまい涙が止まりませんでした。それまでのお母様のご苦労や葛藤はいかばかりかと思いを馳せ、そして息子さんのお母様への愛に触れ、なんて尊い関係性なのだろうと思いました。
その番組を見て以来、私も我が子にしっかりと寄り添いながら守ってあげなくてはという気持ちを新たにしたのでした。